【中国】誤解を招く報道

本日、NNAより以下のニュースが配信されました。

この記事を読むと、環境法令違反などあった場合でも工場の即時停止などの措置は取られないと勘違いしてしまいます。タイトルから見れば誤報と言えるでしょう。

本件についての中国側報道 ⇒ http://www.xinhuanet.com/politics/2019-04/01/c_1124311430.htm

生態環境部の報道官は、無秩序(乱暴)な生産停止措置は行わないと言っただけで、環境法令違反があった工場の生産停止措置を行わないとは言っていません。

昨年の8月に生態環境部が明確な方針として「一刀切」の禁止を発表していますが、この「一刀切」と言うのが無秩序(乱暴)な工場生産停止措置などを言います。

地方政府が工業園区などに対して一律に生産停止措置を行っていた行為を非難し、法令法規を正しく守って生産活動をしている工場に対しては根拠なく生産停止などの措置を行ってはいけないとの指針を示しています。※爆発事故などが発生し、その周辺工場に対して安全の為に緊急に生産停止措置を取る場合はあります。

中国側報道を見てみると、「加大典型案件曝光和问题督办力度,保持压力传导,继续督促地方党委政府及其有关部门落实生态环保责任,巩固攻坚成果。对于环境问题突出、问题数量集中、措施落实不力的地方党委政府定期通报、当面交办,确保压力传导到位、突出问题得到解决。」と書かれており、要するに地方政府などは環境対策に対して圧力を緩めるなと言っています。

生態環境部は「ゼロ容認」の方針も明確に打ち出しており、これは違反があった場合には決して見逃さない、厳しく処罰するとの方針です。

従って、本日のNNA記事では「環境法令違反があった工場でも生産停止措置を行わない」と勘違いしてしまいますが、決してそうではなく違反があった場合は厳しく処罰され、操業停止などの措置が取られます。

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