本当に待った無しで環境改善を進めなければ、今後予測不可能な事態に陥るでしょう。

ニュースソース → http://sankei.jp.msn.com/world/news/140412/chn14041201070004-n1.htm
同市の上水供給会社によると、上水場内の水から10日午後に国の基準値である1リットル当たり10マイクログラムの約12倍のベンゼンが検出され、11日未明には約20倍に上昇。供給された水道水からは約8倍のベンゼンを検出した。
同社関係者は近くの化学工場の汚水が何らかの原因で流入した可能性があると指摘した。市政府は問題の水道水について「飲用以外なら生活用水としては使える」としている。
生活用水としては使える・・・何とも酷い発言ですね。
そもそも化学工場が有害物質を排出している事に問題があり、問題の根源を解決しなけれれば今後も同様な事が起きるでしょう。実際に中国全土では同類の問題が深刻化しています。
また、今回は市民からの通報で発覚したようで、安全な水を配給する役目の上水供給会社の品質管理もまったく機能していない事が露呈されました。
その上で地域政府の無責任な「生活用水としては使える」と言う発言は怒りを買うだけでしょう。
中国環境保護省、公害基準未達成の企業約2000社を特定
ニュースソース → http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140411-00000065-reut-int
昨日配信されたニュースですが、公害基準未達成の企業約2000社を特定したと報じられました。
特定されていないところは、いったいどれだけあるのでしょう。。。
中国では国営企業及び元国営企業が現在も非常に多く、身内に対して厳しく取り締まれない体質が問題を先送りにしており、民衆の不満は既に爆発寸前に来ている状態です。
話題の大気汚染(PM2.5)に関する事でも同様ですが、火力発電所、自動車の排気ガスが大きな要因です。
火力発電所には排気汚染を除去する為に脱硫・脱硝装置の取り付けが義務付けられており、実際に発電所に装置は設置されています。
しかし、装置稼働時のコスト増などを理由に実際には機能していないところが多いと言われています。 情報ソース → http://jp.fujitsu.com/group/fri/column/opinion/201306/2013-6-5.html
発電所なども当然ながら国営(元国営)企業が運営していますので、どうしても厳しい取り締まりが出来ない現実があるのでしょう。身内を守る為に市民が不利益を被る事になるのですが、これは中国に限った事でもないのでしょう。
当社が行っている省エネ事業に関しても、現在は過去とは異次元の対応を政府も取るようになってきました。省エネと環境改善はセットで考えなければいけない問題だと中国政府も認識しており、各事業所も担当者に任せるレベルの問題では無く、総経理クラスの管理部門トップが先頭に立って真剣に推進しなければいけません。
省エネ・環境改善については色々な事が同時進行で進められておりますが、上海市では来月5月1日よりゴミの分別が正式に決められました。
《上海市促进生活垃圾分类减量办法》の法律に基づき、厳しく管理される事になりました。
ニュースソース → http://stock.jrj.com.cn/2014/04/10135617017374.shtml
《上海市促进生活垃圾分类减量办法》原文 → http://big5.shanghai.gov.cn/gate/big5/www.shanghai.gov.cn/shanghai/node2314/node2319/node12344/u26ai38774.html
上海大力推进生活垃圾分类处理
とニュースタイトルでも書かれていますが、政府が「大力推进」と発表する時は、かなり重点的事案として位置付けている事を意味します。※大力推进=強力に推進すると言う意味です
当社が行っている合同能源管理(EMC)も最近は頻繁に政府が「大力推进」と言い続けています。
ゴミの分別に関しては2008年~10年頃より上海市政府は分類化を進める事を推進してきましたが、ここにきて法律で明確に定めました。
合同能源管理(EMC)も同様の流れになるでしょう。
ちなみに上海市のゴミ分別ですが、4分類に分別となりました。


あまりに大まかすぎますので、果たしてこれで良いのでしょうか?
