【中国】環境対策を行う時の注意点

上海市では環境関連の取り締まりが一段と厳しくなってきており、日系企業もその対策に追われています。

大気汚染(VOC)対策を急遽しなくてはいけないケースが最近では多いのですが、そんな時に相変わらず起きているのが従業員による不正行為です。

悲しい事に従業員による不正は後を絶ちません。

最も多いケースは、以下のような流れです。

・役所より〇月〇日までに対策を講じるよう通知が出される

・設備担当者(ほとんどは古くから勤務する中国人)は、この件に便乗し個人的な利益を模索する

・日本人管理者に対して、役所より業者の紹介を受けたと説明 ← これは嘘

・日本人管理者は、その真偽を精査せずに担当者に任せてしまう

・担当者の知り合いの業者が仕事を受注

・当然、担当者へはリベートが入る

・工事終了。しかし。。。政府の環境基準がクリアできない設備が設置されてしまう

・責任がうやむやになり、再度新たに工事を別業者に発注

と言うような事が至る所で繰り返さえれています。

当社が把握しているだけで何件も同じような問題が起きています。昨年も、上場している日系大手印刷会社では1億5千万円以上のVOC対策設備を導入しましたが、設置した後に基準がクリアできていない事が判明し、新たにやり直しを行われる事になりました。

ゴミを1億5千万円で買ってしまったと言う現実です

どこに問題があるのかですが、まず一番重要なのは会社側より選定された外部専門家による精査が不可欠と言う事です。

社員が言う事に対して精査もせずに許可を出す管理者は、正直無責任としか言いようがありません。

「役所から紹介された業者」と言う話は、今の上海ではあり得ません。

※地方では未だにそのような話が若干ですが存在しますが

社内の担当者が、「役所から紹介された」と言った時点で、この話は嘘だと認識してください。

その場合、すぐに外部専門家に委託して正しい手順で進めるべきでしょう。※業者を紹介してくれた役人に、直接話を聞きたいので会わせて欲しいと担当者に言ってみるのも良いでしょう。

管理者のちょっとした判断ミスがもたらす損失は膨大な額となりますし、法令違反で摘発される危険性を抱えてしまう事にもなります。

VOC対策に限らず他の環境対策に関しても同様の事が起きていますので、管理者は必ず外部専門家によるアドバイスを受ける事をお勧めします。

VOC対策を行う場合、一般的な手順を下記に記載します。これと異なる場合には注意が必要です。

1.現状の排出状況を把握する。第三方の測定機関にて測定を行う。現場工程及び原材料のMSDSを整理する。

2.測定データ及び工程状況に合わせて、VOCs排出量を概算、初期対策方案を作成。

3.専門家により初期方案の審査を受ける。末端VOCs治理技術の最終方案を決める。

4.排出改善工事を実施。設備導入→工事→検収。

5.改善工事後に改めて排出測定。VOCsの排出量を査定し、改善工事の効果確認。

1.の測定もせずに業者から見積もりなどが来ている場合は、要注意です。基本的に正しい手順ではありません。

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