これまで、約30年間韓国と親密に(妻が韓国人故)付き合ってきて悟ったことを纏めてみた。
私は個人的には日本と韓国は仲良くすべきと思っている。
しかし、なかなかそうならない。理由は何なのか?
この結論は、正しく以下の通り。
日本人と韓国人の宗教観の違いです。これがある限り絶対に仲良くなれません。
<お互いに相容れない日韓の根本原因>
2020/03/22 江頭 利将
日本と韓国がこのように歴史的にずっといがみ合っている理由を、単なる政治的な手法や過去歴史からだけ論ずるのでは正解に至る事はできません。その理由を以下に解説します。
まず、日本の国体を考えてみます。
日本は悠久の歴史の中で、ずっと天皇家を「天」と仰ぎ、ある時期は「神」として崇めてきた時代もありました。
つまり、日本には「現人神(あらひとがみ)」が国を作り、歴史を通してその伝統、血統を守ってきているという日本人であれば誰もが根本意識の中に持つ意識があります。つまり、既に「神の国」な訳です。
だから、いつの時代も救世主とかメシアとかが望まれることはなく、ただ神に代わって国を治める為政者が誰であるかだけが注目され、国家としての核は変わること無く来ました。そして、その人を囲んで皆がいろんな意見を言い合って一番皆が納得することに決め、皆をそれに合わせさせるという仕組みが出来上がりました。これが日本人の言うところの「和を重んじる」という事に繋がります。
だから、ある意味どんな政治家が立とうが、どんなに戦争が起きて悲惨になろうが、国が亡くなるという事に対しては強い不安感を持ってくることは無かったようです。国が無くなるとは思ったことがないでしょう。第二次世界大戦終戦後も米国はさすがにこれを知っていたのか、「天皇制」を廃止することはできないと決定したようです。
翻って、韓国の国体を考えてみましょう。
韓国は半島に位置していることもあり、常に外部からの侵攻を受け、国としても安定したことがありませんし、朝鮮の人たちは常に誰か外部の人間の支配を受けながら生きてきた民族です。
なので、韓民族(漢民族ではありません)としてのアイデンティティを常に追い求めてきた歴史であり、必ず韓国を一つにし民族を纏めてくれる救世主(天より降りてくる素晴らしい指導者)が現れ、素晴らしい国にしてくれるはずであるというメシア思想を持ってきました。
現在のキリスト教が広まる前から、韓国にはメシア伝説「鄭道令(チョン・ドリョン)」というのもあります。「ドリョン」は人の名前ではなく、若い男への呼び方です。つまり、素晴らしい男性の指導者が現れ、朝鮮を素晴らしい国にしてくれるという考え方が存在するし、日本人が天皇家に対して知らず知らずのうちに意識を持っていると同じように、韓国人もその様な鄭道令が現れて治世を行ってくれるはずという潜在意識を持っているのです。
だから、韓国では民主主義でも大統領制を取るのは当然であり、日本のように皆が集まって合議するというよりも、力強いリーダーが国民を引っ張ってくれる事が望ましいと考えるのです。
そして、その素晴らしいリーダーに対する不遜な言動や批判は絶対にあってはならないものであるという考えも強いのです。よって、韓国では法律でも大統領を公に批判するのは避けるべきとの条文があるくらいです。
この日韓の民族の根本的違いを知ることが何よりも大事で、日本人が単純に日本人の意識で韓国を見ても理解できないばかりではなく、全く誤解をしてしまうと言うことになります。
ちょうど朝鮮日報に面白い記事が出ていたので、参考に紹介します。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/03/19/2020031980172.html
ここで、記者はこんなことを言っています。
「またある人物は、まるで教祖と狂信者のような、文大統領と支持者らの特殊関係に原因を求めた。サイバー宗教の信徒らが教祖を『神の再臨』として受け止めるように、支持者らにとって文大統領は無誤謬(ごびゅう)の哲人のような存在と認識されている。何か誤りがあれば、それは大統領の誤りではなく、足を引っ張る野党、メディア、親日派、新天地、財閥、検察、既得権勢力のせいだ-という世界観が、『ムンパ』と呼ばれる熱狂的支持者の頭の中に居座っている。大統領自ら誤りを認めないかぎり、支持者らは、いかなる論理を動員してでも大統領を決死擁護する準備ができている。しかし大統領が誤りを認めた瞬間、信者の心の中で疑念が大きくなっていくだろう。それこそ政権の危機だということを、文大統領は知っている。」
新聞記事にこのような解説が出てくること自体が、韓国には明確に「メシア思想」が存在しているということの現れであり、この文章を読んだ韓国人には違和感なく意図は通じる訳なのです。
韓国人は日本人のことを「八百万の神」の国といって蔑みます。なぜなら、日本人は神様も知らない「下衆」のあつまりであり、動植物を神として崇める常識外れの人たちだと言うことだからです。しかし、韓国人は国歌にも「神様」という言葉が出てくるように、もともと唯一神を信じ、その方が必ず人間世界に指導者として「鄭道令」を送ってくれると信じており、時の大統領がその人では無いか?と信じる人たちが多くいるし、そうであって欲しいという希望を持っているのです。
よって、このような背景を知らない限り、日本人がどんな手法で韓国を指導しても受け入れられる事は無く、過去に約40年間韓国を支配下に置いた日本のやり方についても、絶対に「良かった」と認めることはできないのです。そこに、日本が多く投資し、インフラも整え、学校もつくり、教育もしたとしても日本人は永遠に「鄭道令」になることはないであるから、受け入れることはできません。
私の韓国の親戚(妻の祖母)も自分の言葉で、「日本人達は良い人が多いし、日本人がいたときは良かったよ。」と言ってくれたからといって、私が単純に「やっぱりそうだったのか」と安心しても意味がありません。
例え当時関係を持った日本人が素晴らしかったとしても、本来韓国人が待ち望む「鄭道令」が来て正しく治世を行ってくれる事とは次元が違うのです。
日本人が良かれと思って行ったことも、彼らにとっては決して「良かれ」ではないということを理解す事が何よりも大事だという話です。
更に、日本が韓国を統治していた時代(韓国では「日帝強占期」と呼びます)に、日本の統治に徹底的に反抗した勢力がいました。それは、キリスト教徒達だったのです。なぜなら彼らは一神教であり、絶対的且つ唯一な神を信じている人達です。当時の朝鮮総督府は、「武断統治」(内地と同様の言論・結社の自由の厳しい制限などに代表される武断統治により、朝鮮王朝末期から続いていた抗日運動を抑えようとした)により、日本国内と同様に厳しい統制をもって抗日運動を押さえ込もうとしました。しかし、人間である「天皇」を絶対に仰ぎ見る事はできないと徹底的に反抗したキリスト教徒達はこの時期に多くの酷い仕打ちを受けているのです。それが三・一独立運動に繋がっていくのですが、その運動も日本の憲兵警察により鎮圧されてしまいました。この時期にキリスト教徒達が受けた迫害が今も尚韓国には根強く残っているのです。
そして、時は流れ現代に至り両国は独立国家として国交を回復しましたが、韓国政治の中枢には必ずキリスト教徒達の影響が大きく反映されてきているため、どの政権に於いても過去に日本より受けた辛い経験を無視しては政治を行うことができないという結果となっているのです。どの大統領候補も彼らの票田には多くのキリスト教会が存在するし、政治資金もキリスト教団をないがしろにできないと言うのが現実なのです。
よって、幾ら両国関係を政治力でもって解決しようとしてもちぐはぐな結果しかもたらさないのは、このような背景がある事を知らねばなりません。日本人政治家達は、韓国に於ける宗教の役割とその影響力に対する理解力が不足しているため、いつまで経ってもどんなに会議を行っても話し合いは平行線をたどるだけなのです。
だから、日本側では「謝罪」という事についても「行った」と考えていますが、韓国側から見た場合「宗教的な観点での謝罪」要求しているのであって、形だけの(言葉だけの)「謝罪」は、本当の「謝罪」では無いと考えるのです。
つまり、それぞれの意識構造が完全にずれているため、単なる政治や経済という面で全てを解決することは無理だと結論づけることができます。
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