[[[[[[[ STECO NEW-NORMAL Magazine ]]]]]]]] No.08/2017
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☆☆ 通算 2013年~2017年 第80号 ☆☆
【排出費と環境税の違いについて】
皆さん!環境・省エネのエガちゃんです。やっと朝夕は涼しさが感じられる時期となりました。
今日も上海市内は晩夏を思わせる入道雲が空高く広がり、これからの実りの秋に思いを馳せております。
さて、今日は来年1月1日より施工されます「環境保護税」についてご説明したいと思います。
環境保護税には、税金を算出するための「当量」というものが存在します。
皆さんの事業所に於いても、どのような物質をどのような当量で算出するかを良く良く理解しておいて下さい。今後必ず必要となってきます。
それでは、以下公表されている情報を纏めましたのでご覧になって下さい。
全国人大常委会法工委経済法室副主任の王清氏によれば、環境保護税と汚染物排出費の違いとは以下のようになります。
1.環境保護税と汚染物排出費用(排汚費)との共通点
対象の汚染物種類は同様:大気、水、固定廃棄物、騒音四種類の汚染物を対象とする。
2.環境保護税と汚染物排出費用(排汚費)との相違点
相違点(1)
「金額の算出方法が異なる」
○汚染物排出費の場合
汚染がある企業限り、課税標準は同じである
○環境保護税の場合
企業の汚染排出が多ければ、税金も増える。
環境保護税は、汚染物質を排出する企業や機関や他の生産事業者に対する課税をする目的以外にも、法律によって引き起こされる損害を負担するという意味合いもある。
相違点(2)
「排汚費あるいは税金の行方」
○汚染物排出費の場合
回収された汚染費は1:9の比率で中央と地方に留保される。
○環境保護税の場合
すべての環境保護税金が地方政府に属し、中央には分配しない。
相違点(3)
「優遇措置の違い」
○汚染物排出費の場合
「排汚費征收使用管理条例(国務院令第369号)」により、下記の場合には、排汚費用を減免できる。
(一)地震、火災などの不可抗力
(二)操業停止、破産
○環境保護税の場合
納税人が排出する大気汚染物もしくは水汚染物の濃度値が、国家および地方が規定する汚染物排出標準の70%を下回る場合、環境保護税は75%に軽減して徴収する。
納税人が排出する大気汚染物もしくは水汚染物の濃度値が、国および地方が規定する汚染物排出標準の50%を下回る場合、環境保護税は50%に軽減して徴収する。
3.環境保護税の優位性
環境保護税は、さらに環境保護税徴収管理手順を厳格化できる。
現在の排汚費は環境保護部門が徴収・管理しており、環境保護税を徴収するようになれば、税務当局はこの法律の規定により徴税・管理する事になる。従って、法律の執行はより規範的かつ厳格的になっていく。
それと同時に、環境保護税の課税管理の強い専門性を考慮し、環境保護部門と税務当局との間の情報共有と作業調整のメカニズムが生まれることが強調されている。
参考出典:
全国人大常務委員会法工委経済法室副主任 王清氏の発言
http://mp.weixin.qq.com/s/m4LTwMzgkYoAbOrlsYgu4A
以上。
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上海清環環保科技有限公司 えがしら
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